TMD
顎関節症は、顎の関節やその周囲の筋肉に異常が生じ、痛みや不快感を引き起こす疾患です。顎関節は、食事や会話、あくびなど日常生活の中で頻繁に動かす重要な部位であり、関節や筋肉に過度な負担がかかることがあります。顎関節症を放置すると、食事が困難になるだけでなく、頭痛や肩こりなど全身の不調にも繋がることがあります。
主な症状として、顎を動かすときの音、顎の痛み、口が開けにくい、噛み合わせの不具合などが挙げられます。このような症状にお困りの方は、早期に治療を開始することが重要です。
これらの症状に心当たりがある方は、早期に診察を受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。
顎関節症の原因は様々です。
ストレスや不安、集中している時、または睡眠中に無意識に歯を強くかみしめることが顎関節に過度な負担をかけます。この習慣が続くことで、顎関節に炎症を引き起こしたり、顎の筋肉に疲労がたまり、顎関節症の原因となります。歯ぎしりや食いしばりは、日常的に見過ごされがちですが、しっかりとした対処が必要です。
噛み合わせがずれることで、顎に無理な力がかかり、関節に負担がかかります。負担が長期間にわたり積み重なることで顎関節症を引き起こすことがあります。
顎を強打したり、交通事故などで顔面を衝撃を受けることにより、顎関節が損傷を受けることがあります。外的な衝撃が関節に直接的なダメージを与えると、その部分が正常に動かなくなり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
顎関節症は遺伝的にかかりやすい場合もあります。遺伝的な要因としては、関節の形態や顎の大きさが関与していることが知られています。例えば、顎関節の構造が不安定である場合や、顎の大きさが正常な範囲を外れている場合、顎関節に過剰な負担がかかりやすくなり、その結果として顎関節症のリスクが高まることがあります
まずは患者様のお話をしっかりとお伺いし、症状や生活習慣、既往歴などを確認します。特にストレスや噛み合わせの問題が顎関節症に影響している場合があるため、詳しい情報をお聞きします。
レントゲンや手指で顎の動きや位置を検査し、顎関節の状態を評価します。これにより、痛みや違和感の原因を特定し、適切な治療を選択します。
顎に異常な音が鳴ったり、可動域が狭くなっている場合、顎関節の整復を行います。これにより、顎の正常な動きを回復させ、痛みや不快感を軽減します。
歯ぎしりや噛み合わせの不良が原因である場合、マウスピースを使用した治療を行います。マウスピースは、顎関節にかかる負担を減らし、症状の改善を促進します。
顎関節症の症状が改善した後も、定期的なチェックを行い、再発防止のためのアドバイスを行います。ご自身でできるケア方法などもご提案します。
当院では、顎関節症に関する豊富な知識と経験を持った歯科医師が、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療を行います。顎の痛みや不快感を早期に解消できるよう、精密な検査と治療を行っています。
顎関節症の治療は、患者様にとって不安や痛みを伴うことがありますが、当院では最小限の痛みで治療を進めることを心掛けています。治療法には、無理のない方法を選択し、できるだけ患者様に負担がかからないよう配慮しています。
当院では、最新のレントゲンやCTスキャンを使用し、顎関節の状態を詳細に把握します。これにより、精度の高い診断を行い、最適な治療法を提案します。
Q.
顎関節症の治療にはどれくらいの時間がかかりますか?
A.
顎関節症の治療には個人差がありますが、症状が軽度であれば数回の通院で改善が見込めることがあります。マウスピース治療の場合、定期的な通院が必要です。
Q.
マウスピースは痛くないですか?
A.
マウスピースは、通常、痛みを伴わずに使用できます。ただし、最初のうちは違和感を感じることがあるかもしれませんが、慣れてくると快適に使用できるようになります。
Q.
どんな人が顎関節症になりやすいですか?
A.
ストレスが多い方や歯ぎしり、食いしばりをする方、噛み合わせに問題がある方は顎関節症になりやすい傾向にあります。これらの症状に心当たりがある方は、早期にご相談ください。